今晩の「クローズアップ現代」。何十年に一度の大災害だという。でも何百年のスパンで考えてみれば、あの辺りはもともとそういう地域。それを覚悟の上お住みになってきた。もともと不便なところだし、社会インフラの効率から考えて人はやはり都市部に集中させるべきだと思う。
思い出したのはこの映画:
アメリカの山奥に住む家族のお話だが、あの辺りで雪が降ると、下の街との交通はいっさい途絶えるのが常識だった。だから略奪した花嫁とのロマンスも成立するのである。雪が降ると道がふさがるのは、古来から当たり前のこと。山奥では一冬分の食糧と燃料は備蓄して生活した。
日本の小林一茶も同じような生活を経験した。
でも、なんで人はあんな不便なところに生活し続けたのか? もちろんコメの生産地であったからだ。たいへんな苦労をしながらでも、労働人口があの地に定住して生産的な仕事をしてもらうことに、国家的且つ国民的な意義があったのである。いわば雪国の農民はみんなのために戦う「国民的英雄」であったわけだ。
ところが、現在では状況が一変している。農村は、江戸時代の国民経済の「リーディングインダストリー」から、国民経済の「お荷物」に転落してしまった。小林一茶が、苦労しながら雪国生活に我慢した理由そのものが、なくなったのだ。一茶の時代とは異なり、山村に住む人たちは、日本経済にいまや何ら積極的な価値を提供していないとすら言える。
こうなった以上、みんなあんなところに住むのは止めて都市部に出てくるのが、その人にとっても楽だし、日本経済全体の費用節減にもなる(社会インフラへの投資を拡散させるのではなく集中させることが出来るからだ)。実際そういう方向で地方自治体は努力をしているが、そういう動きを促進するのが、国家の役目ではないか? 人がそれぞれ好きなところに住みながら、最低限のシビル・ミニマムを主張するのは、富士山の頂上に住みながら、郵便物をその日に届けろと要求するのに似ている。
自衛隊が国費の負担で民家の雪掻きなどしている。一見美しい話だ。でも自衛隊の本分は、一義的には外敵の侵略から国を守ることだ。雪が降ったからと言って、外敵侵入の危険が減ったわけでではない。雪掻きなら地方自治体の経費での消防主体で十分出来るはずだし、やるべきだ。 大災害とは訳が違う。
山奥にみんなが分散して住むというライフスタイルが、日本経済の高コスト体質をますます悪化させている!
略奪された7人の花嫁: "話はこうである、山奥の木樵の男ばかりの七人兄弟が町に買い物に来て好きな女性を半ば強引に山の家に連れ帰ってしまう。町の男達は女性を連れ戻そうとするが、雪深い山奥のため中々思うようにいかない。その内、女性たちはそれぞれの相手が好きになってしまい、町の人々が山にやっときた時は、もう遅く、町の
アメリカの山奥に住む家族のお話だが、あの辺りで雪が降ると、下の街との交通はいっさい途絶えるのが常識だった。だから略奪した花嫁とのロマンスも成立するのである。雪が降ると道がふさがるのは、古来から当たり前のこと。山奥では一冬分の食糧と燃料は備蓄して生活した。
日本の小林一茶も同じような生活を経験した。
でも、なんで人はあんな不便なところに生活し続けたのか? もちろんコメの生産地であったからだ。たいへんな苦労をしながらでも、労働人口があの地に定住して生産的な仕事をしてもらうことに、国家的且つ国民的な意義があったのである。いわば雪国の農民はみんなのために戦う「国民的英雄」であったわけだ。
ところが、現在では状況が一変している。農村は、江戸時代の国民経済の「リーディングインダストリー」から、国民経済の「お荷物」に転落してしまった。小林一茶が、苦労しながら雪国生活に我慢した理由そのものが、なくなったのだ。一茶の時代とは異なり、山村に住む人たちは、日本経済にいまや何ら積極的な価値を提供していないとすら言える。
こうなった以上、みんなあんなところに住むのは止めて都市部に出てくるのが、その人にとっても楽だし、日本経済全体の費用節減にもなる(社会インフラへの投資を拡散させるのではなく集中させることが出来るからだ)。実際そういう方向で地方自治体は努力をしているが、そういう動きを促進するのが、国家の役目ではないか? 人がそれぞれ好きなところに住みながら、最低限のシビル・ミニマムを主張するのは、富士山の頂上に住みながら、郵便物をその日に届けろと要求するのに似ている。
自衛隊が国費の負担で民家の雪掻きなどしている。一見美しい話だ。でも自衛隊の本分は、一義的には外敵の侵略から国を守ることだ。雪が降ったからと言って、外敵侵入の危険が減ったわけでではない。雪掻きなら地方自治体の経費での消防主体で十分出来るはずだし、やるべきだ。 大災害とは訳が違う。
山奥にみんなが分散して住むというライフスタイルが、日本経済の高コスト体質をますます悪化させている!
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